Markit iTraxx Japanインデックスは、投資適格を有する日本国内企業50社のCDS取引を指標化したものです。市場参加者は「スプレッド」を用いて価格状況を判断します。「スプレッド」とは、信用リスクを取る際に必要な対価(いわば「保証料」に類するもの)であり、通常ベーシス・ポイント(bp)で表記されます(1bpは0.01%であり、100bpsが1%となります)。信用リスクが大きいほど、「スプレッド」は大きくなります。取引期間は、標準的には5年物ですが、それ以外3年物、7年物及び10年物の取引も行われています。Markit iTraxx Japanシリーズ11については5年物のみとなります。 Markit iTraxx Japanの価格集計は、取引ライセンス保有マーケット・メーカー(以下マーケット・メーカー)が日次ベースでインデックスの取引実勢終値(スプレッド)を弊社に提供し、一定のルールに基づき平均して算出します。インデックスは6か月ごとに新しいシリーズが発表され、各シリーズは日本企業50社により構成されます。この構成銘柄には、日本国内に本拠を有する会社で、投資適格の格付けを有し、かつ市場流動性が最も高い50社が選定され、最終的にはマーケット・メーカーの投票により確定されます。 インデックスは3月20日、9月20日の6か月ごとに更新され、順次新しいシリーズが公表されます。更新された新しいシリーズを「オン・ザ・ラン」といい、古いシリーズを「オフ・ザ・ラン」といいます。1本のインデックスの銘柄が随時変更されるのではなく、6か月ごとに新しいシリーズが組成されることから、オフ・ザ・ランとオン・ザ・ランが並行して取引されることもクレジット・インデックスの特徴の一つです。 <通常のインデックスと異なる点> Markit iTraxx Japanなどのクレジット・インデックスは、ヘッジ・インデックスとも呼ばれ、統計上の目的のみならず、実際の市場において取引することを前提に設計されています。債券や株式インデックスは、債券や株式などの現物価格を元に算出していますが、クレジット・インデックスは、オフ・バランス取引であるCDS契約をインデックス化した点に特徴があります。また、クレジット・インデックス取引そのものがスワップ取引であるため、取引の売買に係る約定決済、契約存続期間中のクーポンの支払い、クレジット・イベント時の決済などのキャッシュ・フローが発生することにも留意が必要です。 クレジット・インデックス取引は個別銘柄(シングル・ネーム)のCDS取引をバスケットにした性質を有しており、構成銘柄にクレジット・イベントが起きた場合は、その該当する個別銘柄について、個別銘柄のCDS取引を行った場合の手続きに準じた決済が行われ、それ以外の銘柄については引き続きリスクを負担する契約が存続することも一般のインデックスと異なっています。 |